宮城県仙台市で、ハンドメイドにて革製品(レザーウォレット/ロングウォレット・ミドルウォレット・ハーフウォレット、ケース/スマートフォンケース・コインケース・名刺入れ、ベルト、革小物など)を制作・販売しております。カスタム・フルオーダーでの制作も承ります。

2013年06月02日

ドラマ 「ラジオ」

気まぐれブログ始めます。


今、見終わった
今回は、頭から全部

このドラマ、宮城から遠い所に住んでる人は
見てどう思うんだろ?って、ふと思った・・・



父のお下がりで貰った大切な青いドラムはドラムと呼べる形ではなかった。
漁師の祖父が建てた立派な我が家は今じゃ更地。
祖母の嫁入りの際に持って来た着物は海で若布のように漂う。
来るはずもない山の上に妹の通信簿。
若かりし頃の母の写真から海の匂い。
全部ガレキって言うんだって。
全部ガレキって言われるんだって。

町は被災地と呼ばれた。
ただの高校生が被災者と呼ばれた。
あの子は思い出になった。

上を向いて歩こうと、見上げる空は虚無の青。
頬を伝う涙なんて、とっくの昔に枯れちゃった。
頑張るしかない。渇いた笑いが吹き抜ける。

ガレキの受け入れ反対‼と TVで見たんだ妹と。
昨日までの宝物。今日は汚染物と罵られる。
子供を守れ‼受け入れ反対‼国も県も何してる‼
ガレキと暮らす私達。

好きで流されたんじゃないのに...。目から流れた涙は懐かしい海の味。
こんな悲しいモノを見るくらいなら、受け入れなんて最初から言わないで。
そんな簡単な問題じゃないだろと、ガレキの山が私を見下ろす」

私がもし非災県に住んでいて、私にもし子供がいたら同じ事を言っていたのかな。
ガレキの「受け入れ」
「受け入れる」のはガレキだけじゃないんだとふと思う。

私が本当に受け入れて欲しかったモノはガレキじゃなかったのかもしれないとふと思う。
少なくとも受け入れて欲しかったそのモノには放射能なんて付いていない、
心の奥にある清らかな優しいモノのはずだった。
そんな事を考えながら、絆の文字が浮かんでは泡のようにハジけた。



それでは、宮城の革職人 気まぐれブログでした。



- 革処 鞍慈 -(あんじ) Web Site はこちら


革処 鞍慈(あんじ)


タグ :ブログ

同じカテゴリー(ブログ)の記事画像
鞍慈の東京散歩
ティッシュ1箱
ロボット掃除機 LAQULITO
積もりました
新年
七夕
同じカテゴリー(ブログ)の記事
 鞍慈の東京散歩 (2016-03-03 14:54)
 ティッシュ1箱 (2013-07-11 18:18)
 ロボット掃除機 LAQULITO (2013-02-15 18:18)
 積もりました (2013-01-15 18:18)
 新年 (2013-01-07 18:18)
 七夕 (2012-08-07 18:18)

Posted by 鞍慈(あんじ) at 18:18 │ブログ

削除
ドラマ 「ラジオ」